2015年8月23日日曜日

月よりの使者―夏の終わり


暑い暑いと念仏のように口にしていた日々。
なんかとっても遠い日々になってしまった
気がします。
今夜はもう窓を開けていられません。
冷たいものがものすごく体に悪そうに
感じます。


さて、我が家のベランダに珍しいお客さんが。
虫が苦手な方、ごめんなさい。
オオミズアオという大型の蛾です。
わかりにくいですが、とても美しい薄い緑色の羽が
印象的な蛾です。
学名に以前はartemis―アルテミスが使われて
いたようですが、日本産は標準的な個体と
ちと違うということでalienaと訂正されている
とのことです。だけどそんなことに関係なく
月の女神の名がふさわしい幽玄さを
感じます。
大型の蛾は成虫になるときに口が退化して
なくなってしまいます。次の世代につなぐ
ためだけに飲まず食わずで短い命を
燃やします。


庭を見渡せば、夏の終わりに咲く
タカサゴユリが見事に咲き誇り、


秋の季語になっているシュウカイドウが
ピンク色のかわいい花をつけています。


夏中咲き乱れていた白いキキョウも
もう終わりの頃を迎えています。
入れ替わりに、シュウメイギクのつぼみが
スタンバイ状態です。


5月あたりにタネをまいて
いったいいつになったら食べられるのかな
と思っていたフルーツトマトとブラックトマト
ですが、お盆を過ぎてやっと口に入りました。


フルーツトマトはできるだけ甘くしたくて、
ブラックトマトはできるだけ黒くしたくて
ずっととらずに待っていたら、
ついに実割れしてしまいギブアップ。
両方ともなかなか濃い、
待った甲斐があった味だったような
「気」がしました。