2011年3月17日木曜日

チャイナシンドロームからの逃避

毎日報道されている福島第一~第四原発のニュース。
毎日毎日「こうなったら最悪」っていうのを更新していたようですが
今日は若干持ち直しているかのように見えます。
東京電力は、首都圏への電力供給が低下することを
恐れるあまり、対策が遅かったように見えます。
何重にも危機管理されていたはずが、
「そのための設備があっさり津波で流されたので」、
やったことのないマニュアル対応でなんとかしようと
しているようです。

そもそも、耐用年数30年の老朽化した設備を
いつまでもだましだまし使っているからこんなことに
なるのだ、と言う人もいます。確かに最新の
原発プラントはもうちょっといろんな面でマシらしいです。

昨日避難する車中のラジオで首都圏の計画停電に関して
「この停電を我慢することが、被災地の人たちを助ける
ことにもなる」という発言をしている人がいました。
ちょっと違うんじゃないかな、と思いました。
彼はそれまで、被災地救済の対応が遅いことを批判し、
首都圏の人たちのガソリンや物資の
買い漁りを非難していたのです。
でも停電に関する発言は「まさに東京の人」でした。
福島県の原発は「首都圏のための」電源なのです。

被災してみないと分からないんだなあと
自分がそうなってから思いました。
正直「阪神大震災」の時は「きれいごと」は
口にしていましたが、本当のところは分かっていなかったのです。

私が住んでいるところは相双地区ではありませんが、
車で1時間半くらい離れたところです。
今のところ避難勧告は出ないぎりぎりの位置です。
でも、東京に行く手段を何とか講じることができて
先に子供たちを東京経由で、もっと遠くに逃がしました。
ガソリンがもうないので、私は居残りかなとも
思っていましたが、なんとかいろんな助けを受けて
飛行機に乗って、遠くに逃げることができました。
昨日まで真剣に逃避行を続けていたのがウソのようです。
同じ日本とは思えないくらい、ここは平和です。
なんでもあるし、ガソリンスタンドで、普通に給油できます。

どうして国も県もそして東電も、避難の手段をつくさないのか
不思議です。まだ逃げたくても逃げられない人々が
たくさんいるのに・・・・・・
自分の家族を守るだけで、なにも出来ない私が
こんなことを言っても説得力はないですが。